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IME 入力言語の切り替え

中国語と日本語を併用してキーを打つときに煩雑なのが、言語の切り替えだ。
今までは、PC画面の下部にマウスでカーソルを合わせて切り替えていた。

(たいていの画面で下部にある)
日本語IMEを開く→入力方式を左クリック→プロパティ→全般→設定
ここから設定を変えます。
Ctrl + Spaceで日本語⇔中国語を切り替えるようにした(わたしの場合)。
操作が一回ですむので、すごく楽になった!

おすすめです。

外国語吹き替え版

クメール語吹き替え版
一人の俳優が複数の役を兼ねていて、淡々とした感じです。




cong chua hiep nghia
これは広東語?

予告編等

my bratty princess trailor(約14分)
音声の整ってないラッシュ編集で、そこがまたおもしろいです。
本編では、チャンナラのせりふは吹き替えですが、ここでは韓国語でしゃべっています。
チャンナラのせりふの背後で、中国語のプロンプターの声が聞こえます。こうやって呼吸を合わせてるんですね。
チャンナラ本人の声って意外と低めなんだなあ。



天辺
チャンナラが歌う、これはイメージソング?
主題歌候補だったのかな?? バラードです。


"My Bratty Princess" trailer 約9分


刁蠻公主MV
たぶんファンの方が個人で作成したMV.曲もドラマとは関係ないもの。
朱允と小龍蝦・司徒静とのかわいいシーンが凝縮ですね^v^


張娜拉 蘇有朋 刁蠻公主 韓國宣傳報導 @ CEN
蘇有朋とチャンナラの宣伝活動。
チャンナラが韓国語で中国語ドラマの撮影に参加した感想を語っています。中国語の字幕つき。




見せ場シーンが多様多彩なので、編集の仕方や音楽で、アクション活劇のようにも悲劇のようにも喜劇のようにもまとめられるんだなあ、と改めて感心します。

わたしが個人的に好きなシーンは、「お兄ちゃんを助けて!」と皇宮に乗り込んできた司徒静がわんわん泣いて、朱允がうろたえて「泣くな!」と叱りつけながらも、泣きべそ顔を見て思わず笑みがこぼれるところ。何回見ても好き^▽^ 
お気に入りのシーンはありますか?

安寧公主


安宁公主(an1 ning2)

皇上の実妹。男の侍従に囲まれて育ち、武勇を好む。
善良だが、全体の状況を把握しない子どもっぽい行動をとることもしばしば。
剣南と文薔と結婚に尽力して司徒静と心を通わせてから成長し、冷静な判断で抑制された行動をとるようになる。最初は抵抗していた白雲飛との結婚だが、武勇に秀でた白雲飛を認め、思いを寄せるようになる。

子どもっぽいときはミニスカートにブーツ!といういでたちだが、本来の性質が生きるようになってからは公主の冠と長い裾の衣装に変化する。


●図像から読むと
「蛇」のイメージ。(黒い鞭をもつ。髪飾りは糸を何重にも束ねたもの)
「蛇」が脱皮を繰り返して成長するように、安寧公主も物語の中で性格・行動の変化が大きい。

「芙蓉苑」に住む。「芙蓉」は「夫容」に音が近いことから「妻が夫を慕う」花という。
一度惚れた白雲飛を慕い続けるのは、この花のイメージに通じる。


3集 結拝兄弟


3集


小龍蝦が剣南と文薔のために設けた宴に、文薔に一目ぼれした梁君卓が割り込んできて、場はめちゃくちゃになってしまう。
小龍蝦は、梁君卓に追われ、出くわした朱允とともに逃げる。そこに小龍蝦から腕飾りを取り返そうとした白雲飛が来る。小龍蝦は財宝は鍋の中だ、と2人を難民のための粥棚に案内する。白雲飛はあの財宝はこのために使われるのが一番よい、と小龍蝦の行いを認める。白雲飛は白玉、朱允は尹框と名乗る。

小龍蝦は朱允の九連環をあっさりと解き、皇上の悩みもすらすらと言い当て、解決方法まで鮮やかに述べる。朱允は小龍蝦こそ自分の貴人だ、と信じる。白雲飛は侍従の無双に、2人は得がたい人物だと話す。
文薔と剣南は、子どものときに剣南が文韜に怪我させて以来会えなかったが、今後は自分の意思で会えることを確かめ合って喜ぶ。

夜、馬車を走らせる白雲飛は、静修一味の襲撃にあう。小龍蝦と朱允/尹框は、これに居合わせ、白雲飛を助ける。静修は、小龍蝦/司徒静の存在に気づき襲撃をやめ、司徒静/公主と白雲飛と皇上が接近していることに困惑する。
小龍蝦、白雲飛、朱允の3人は義兄弟の契りを結ぶ。
白雲飛は、取り返した腕飾りを小龍蝦にあげる。

-----
小龍蝦らが互いに名乗り、義兄弟の契りを交わすところは、高揚感があっていいなあ。
名乗りあったところで、白雲飛は「用があるのでお先に」と出て行くが、いったい何の用だ。住民票登録か?




参照:
「朽木は彫るべからず」「己を達せんと欲して人を達す」化名(仮名)のひみつ腕飾りのひみつ
世界をつかさどっているのは「義兄弟」「友」にまつわる語借刀杀人

2集 九連環と紅縄子


2集

白雲飛は腕飾りを返せ、と小龍蝦に挑みかかる。剣を突きつけられた小龍蝦は強盗だ!と叫び、朱允が剣を抜いて白雲飛に切りかかる。二人が打ち合っている間に小龍蝦は逃げる。
一方、文媚儿は侍女太監の頭に花瓶を載せるという罰を編み出していた。文媚儿に頼まれた玉を割ってしまった侍女の阿棋は、朱允の機転で命を救われる。
小龍蝦こと司徒大将軍の娘司徒静は兄剣南の首飾りを質屋から買い戻すが、剣南は何かのときのために、と司徒静にくれる。
司徒静は、静修に久しぶりに会いに行き、外套をもらう。
司徒静と剣南は、母とともに南山に花見に行く。剣南は成人した文薔と再会し、心を通わせる。

朱允は司徒青雲大将軍と文章丞相に、雲南国と斉国候の勢力拡大が悩みであると話す。
白雲飛は腕飾りを奪った小龍蝦の絵を描き、小龍蝦をとらえる手はずを進める。
静修は、白雲飛の殺害を企てる。皇上と雲南王の間に内乱を起こさせ、その間に公主とともに国家転覆を成功させようと言うのである。皇上暗殺に気の逸る秋心を静修は諌める。
白雲飛から奪った財宝を銀子に換えた小龍蝦は、これで粥棚を作り難民を助けるよう万人敵らに指示する。
朱允は九連環を手に、これを最も簡単な方法で解けた人が自分の悩みの解決を助けてくれる貴人だ、と悟性大師から授けられたことを陳林に話す。
朱允は、文媚儿に九連環のひとつを渡し、解けるまで会わない、という約束をさせる。
小龍蝦は、剣南と文薔を招待して食事の宴を設ける。

-----

「(運命の)赤い糸」は「红绳子」っていうんですね。頑丈そうです。






参照:
世界をつかさどっているのは「筆」にまつわる語九連環を解く人は借刀杀人

腕飾りのひみつ



镯子(zhuo2 zi)腕輪。量詞:只,个; [组]对,副(fu4)
白雲飛が安寧公主への結納品として父の雲南王から託された貴重なもの。彼は義兄弟の契りを交わした小龍蝦/司徒静にあげてしまう。
作品中では量詞が「副」なので、小龍蝦が付けるのとは別の、もうひとつの腕飾りが出てくるはず、と思っていたのだが…。わたしは、いつになったら彼女が白雲飛にこれを返すのか、早く返せばいいのに、とずーっと気になってた。

▼1集
小龍蝦/司徒静は、なぜこの腕飾りに目をつけ、気に入ったのか。
龙眼识珠,凤眼识宝,牛眼识青草
俗語:龍の目は珠を見分け、鳳凰の目は宝を見分け、牛の目は青草だけを見分ける。
人並み外れた人は、人並みはずれた価値を見分ける。
もちろん、小龍蝦の目は龍の目である。


▼3集
腕飾りをくれた白雲飛は「いい人」?
老虎戴念珠,假充(jia3 chong1)善人
俗語:虎は念珠をもって善人を装う。

小龍蝦、無邪気に喜んでるけど気をつけろよ・・・。虎だよ、虎。






1集 ことの始まりは賭場から


1集

チンピラ小龍蝦(本当は大将軍の娘 司徒静)が胴元の「生死戦」という賭場に、皇帝朱允がおしのびで視察に来ている。
これはいかさま賭博で、小龍蝦は勝たせたい相手をむりやり勝たせる。朱允も一口すられる。
朱允は官員に知らせる前に事の成り行きを最後まで確かめようと小龍蝦らについていき、彼らが難民に金を与えていることを知り、不問にする。
(*このシーンはこの物語世界でのいろいろなエピソードの基本形となっているので、ぜひとも頭の隅に。およそ1集から3集あたりのエピソードやシーンは、ごく短い旋律でも後々主題として展開するモチーフになっている。)

皇宮に戻った朱允は、侍女太監らを痛めつけている文媚儿にビンタの打ち方を教えてやる、と文媚儿にビンタする。
小龍蝦のチンピラ友達の万人敵、巴虎、熊二は斉国候の賭場ですられて大暴れして、捕らえられる。逃げ出した巴虎は小龍蝦に助けを頼む。小龍蝦は家に戻り兄剣南の首飾りから金を調達して、彼らを助け出す。
万人敵は、斉国候の公子梁君卓の財宝を奪って、難民の助けと剣南の首飾りを取り戻す資金にすることをもちかける。
朱允は書の最中に秋心の襲撃を受けるがかわし、彼女を放逐する。
小龍蝦は小鬼嶺で万人敵らに梁君卓を襲撃させる。ところが、梁君卓はすでに通り過ぎた後で、彼らが襲ったのは雲南国王子白雲飛だった。小龍蝦は林の中で万人敵から包みを奪う。

秋心の後をつけていた皇宮の兵は、前王朝復国を企てる離恨天の首領:静修の矢を受けて戻る。朱允は暗殺グループの手がかりを得る。
翌日、小龍蝦は万人敵らに取り上げていた宝を見せ、これで難民を助けることを伝える。
酒店で、小龍蝦、白雲飛、朱允が顔を合わせる。
白雲飛は、小龍蝦の腕飾りが自分のとられたものだと気づく。

-----
朱允が秋心の襲撃をかわすシーンが好きです。
(ありえないけど。こんなにヘタレでは、秋心が静修に叱られるのも仕方ない。)





参照:
腕飾りのひみつ「賊」にまつわる語白雲飛登場にまつわる語「筆」にまつわる語借刀杀人


文薔


文蔷(wen2 qiang2)

文家の次女。
父は文章丞相、姉は文媚儿貴妃、弟は文韜。
小さいころ姉にいじめられ弟に乱暴されていたのを庇ってくれたのが司徒剣南で、それ以来彼に好意を抱いている。父、姉、弟の私欲のとばっちりをうけて、斉国候公子梁君卓との結婚が進められ、剣南との愛の成就はとても険しい。

「文弱(wen2 ruo4)か弱い」と評されるが、実は文强(wen2 qiang2)である。
崖から飛び降りても、杖刑に処せられても死なない不死身の強さは、「薔」の字にある。
薔には、殺を意味する「メ」が二つ含まれるが、下に「回」があり、二回よみがえる力がある。
(悲劇に涙が沸いて出そうだったのに、「生きてるんかいっ」と突っ込んでしまった。)
「ばら」は「荆棘(jing1 ji2)」とも書き、困難、混乱の比喩ともなる。


●陰陽五行では
文媚儿と同じく、高く山のように髪を結い上げており、水行に属するようだが、本来は、蛇の土行に属する。


●図像から読むと
髪に「青い梅の花」の飾りをつけるのは、「青梅竹马」(男女の幼なじみ)のイメージである。
髪の一部を細く編んで束ねた輪の形にするのは、安寧公主と同じく「蛇」のイメージである。
文媚儿の悪辣な亀よりも、司徒静の善良な亀と接近することで、玄武の力を得て、木行の文章を克服するとといえる。

結婚式の日に脱走する際、頭を緑の布で覆うのは「戴绿头巾」(不倫の女性)を示す。(冗談のきつい物語だ。)

司徒剣南


司徒剑南(si1 tu2 jian4 nan2)

司徒静の兄。
文武に長けており、文丞相も一目置く。
おてんばすぎるが善良で聡明な妹を尊敬し頼りにしている。
かつて怪我をさせた文韜に逆恨みされている。

愛する文薔となかなか結ばれない。
牢につながれること多し。

艰难(jian1 nan2)に音が通じる。

艰苦卓绝(jian1 ku2 zhuo2 jue2)
成語:言語に絶する艱難辛苦。(卓绝は「この上なく優れている」の意)
艰难(jian1 nan2) もとい剑南(jian4 nan2)は苦しむ。しかし梁君卓没绝...


●陰陽五行では
名前に「南」を含み南の方位の火行に属するがその力は弱い。

●図像で読むと
普段は黒の服を着ているが、文薔との食事の席には「白地に虎」の服で行った。金行は水行の文薔を得るのに最良のイメージである。「虎」が不在の「竹」だけの紋の梁君卓より強い。


梁君卓


梁君卓(liáng jūn zhuō)

斉国候の一人息子。
ちょっと頭が鈍い。自己中心的。
文薔に横恋慕して、文薔と剣南の仲を引き裂く。

梁上君子
梁上の君子。「どろぼう」の喩え。

結婚を認めてくれた文薔の父:文章に向かって
我梁君卓 一定会像爱护自己一样爱护您的女儿文蔷。
(私梁君卓は、自分を愛するように娘さんの文薔を大切に愛します。)

文章もここで気づけばいいのに・・・


●陰陽五行では
金行に属する。 白雲飛と同じ道から入城した。
比較的まともなときは、緑の竹の文様の正装で銀の冠をつけている。
徳を失ってくると、文様はやせた紫の竹の文様になる。竹の葉は乱れている。
竹は虎の住むところだが、虎はいない。
正装に虎の紋がある白雲飛より小物。


世界をつかさどっているのは

▼2集
九連環を朱允に授けた悟性大師(wu4 xing da4 shi4)。
无形(wu2 xing2 ) 大事 (da4 shi 4)  形のない大きな事柄 であり、
五行(wu3 xing2) 大師(da4 shi4) でもある。

「五行」は、「五行思想」のこと。「五性」と書くこともある。
「大師」には、「大家」、「法師」の意のほかに 「将棋やチェスのマスターの称号」の意もある。

悟性大師という「五行の名人」から九連環を授かった朱允は、それを解いた小龍蝦とともに
この陰陽五行に隅々まで支配された「刁蛮公主」世界の難題を解決していく役割を担わされたのだ。


▼3集
白雲飛を助けようとして離恨天に囲まれ、
小龙虾: 天下人管天下事。你们以多欺少,这档事,(指朱允)他管定了!


朱允が盤上の駒を動かしているようで、
彼もまた大きな盤上の駒でしかない。

九連環を解く人は



▼2集

朱允は悟性大師から授かった九連環をもてあそぶ。
これを最も簡単な方法で解くことができた人が自分の貴人となり、難局難題を解決する手助けとなるだろう、 と言われたのだ。九連環は、「ちえのわ」のこと。
小龍蝦は、白雲飛の刀で九連環を割る。
「世の中には助けなきゃいけない人も解決しなきゃ行けない問題もたくさんあるのに、なんでこんなのに時間を無駄にするのさ! 九連環は完全に分かれただろう?」
小龍蝦は皇帝の悩みを言い当て、その解決方法もすらすらと述べる。
朱允は、この人こそが自分の貴人だ、と感服する。

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ここから物語はいよいよ動き出すが、
九連環を解けるのは、この物語世界で小龍蝦しかいなかった。
直感的に行動するから、主人公だから・・・まー、そうだけど、
文字の魔力から読み解くと・・・。

「九」は「龍」の象形に似ていることもあって縁起がよいとされている。
なるほど、「九」と「龙」はよく似ている。

九连环に刀を振り下ろす・・・
「九」に「ノ」を差し込むと「龙」にそっくりである。

でも「龙」には「ヽ(点)」がある、その点はどこからもってくるの?
点は、「环」の王へんの一画目を持ってくる。

「九」に「ノ(かたな)」と「ヽ(点)」を加え、「龙连环」に・・・
いやいや、「环」は一画目を失ったので「坏」となった

龙连坏。
龍が悪に連なる。

小龍蝦はひとつひとつの問題を解決していくけれど、その一方で別の問題も引き起こす。
(小龍蝦の「龙」 は「ノ」 を失ったので、「不完全な龍」となり、このあとの小龍蝦の行動は、なにかと不完全。
捕まったり、ほかの人を巻き添えにしたり。 この文字の形の変化の話はまた別記。

小龍蝦が問題なく自分の意図を全うできたのは、九連環以前の「イカサマ賭博でもうけた金を難民に分ける」「万人敵を斉国候の賭場から助け出す」、だけである。「万人敵が盗んだ白雲飛の荷物を巻き上げる」はうまくいったようで、やはり白雲飛と打ち合いになってしまうし・・・。これは、腕飾りの呪いである。その話も別記。)


完全に分かれてしまった九連環を、ひとつひとつの九つの環に戻していくのは、朱允の役目。
彼は「坏」 を「怀」に変えていく。


そして、彼の小龍蝦もとい司徒静への想いも変わっていくのである。

★ごく簡単な作品紹介


「刁蛮公主=おてんばな王女」

大将軍の娘として育てられた司徒静は、男装して「小龍蝦(ザリガニ)」と名乗り街のチンピラとつるんでいるが、貧しい人を助ける善良な心を持っている。
皇帝朱允は朝廷内外に問題を抱えており、皇宮を出て束の間の息抜きを楽しんでいる。
一方、雲南国王子の白雲飛は、皇帝の妹との婚姻のために都に上がってきたところ。

三人は思いがけず出会い互いの素性を知らぬまま、快活な小龍蝦の元に義兄弟の契りを果たす。それぞれが絡む皇帝暗殺、内乱の陰謀、出生の秘密もあり、三人や周りの人生はかなしくもおかしくも変化していく・・・という愛・友情・智恵・仁義・勇気の娯楽時代劇。

かなり破天荒だけど情の厚い小龍蝦こと司徒静を演じる张哪啦(Jang Nara:チャン・ナラ)、りりしく聡明な皇帝の苏友朋(蘇有朋:アレック・スー)も表情豊かで役柄に合っている。
いくつものエピソードを巧みに操るストーリーは起伏に富んで面白い。それぞれの人物が(少ししか登場しないキャラクターでも)厚みをもって描かれていて、その人の人生を生きているんだなあと思わせる作品である。

★このブログの方向

「刁蛮公主」は、ストーリーと人物を追って娯楽劇として観賞するだけでも十分楽しい作品なのだが、
しっかりと組み立てられた脚本ときらきらと魅力的な人物造詣を支える要素が思いのほか膨大で奥深い。


ネットだけでは足りず、普段使う辞書以外にもいろいろ引っ張り出しちゃって、本まで買っちゃって、いろいろ調べてると抜けられなくなってしまった。
このブログでは、天衣無縫の物語を裏返して、人物、行動や物語の展開、思考の流れをつくる縫い目を解いていく。
主となる視点は以下のとおり。
▼登場人物と物語を形づくる陰陽五行思想と図像イメージ
▼行動を運命付ける文字と言葉の力
▼「仁」か「法」か「私」か


▼登場人物と物語を形づくる陰陽五行思想と図像イメージ
虾,司徒静 (静の左側は青)
尹框,皇帝 允 (朱雀は皇帝の居るところ)
玉, 云飞 (正装の紋は
というところで、青龍、朱雀、白虎・・・四神相応??と思う。

では玄武は何者か?
白玉が小龙虾にあげてしまう、腕飾りである。
手首を通す輪の部分から長い鎖が伸びていて、親指にかける小さい輪がついている。
これが、亀と蛇がからまりあう玄武の形を模している。
青龍が小龙虾・司徒静、というように朱雀、白虎も陰陽2つの面を持っているので、玄武もそれとならっているべきである。
そうなると、雲南王、離恨天。彼らが実は腕飾りを通じてつながる一対であることが後半明らかになる。

さらに
文媚儿,安寧公主,司徒剣南,文蔷,梁君卓,万人敵,文韜,太后,文章,斉国侯・・・
脇を固める彼らも、衣装、小道具、メイクなどに表れる中華圏の図像イメージから陰陽五行思想での位置を当てはめ、人物像を説明できるようなのだ。
これら陰陽五行と図像は物語の流れも形作っている。



▼加えて興味深いのが、行動を運命付ける文字と言葉の力である。
このドラマには、なんでこんなシーンが? なんでこの人はこんな行動を? という少々違和感を感じさせる場面がところどころに挿入されている。(例えば、 白雲飛登場にまつわる語 を参照。派手な登場シーンの中に物語の展開や人物の性格が・・・)
はじめはストーリーを追うのに懸命で気づかなかったが、繰り返して観るうちに、以前出てきた行動そのものを説明する慣用句が後の場面で出てきたり、冗談や定型の言い回しが後でほんとのことになっていることに気づいたり、場面や人物を解読できる俗語や成語を辞書で見つけたりすることが数多くあって、この作品世界は文字と言葉と図像に支配されている、と確信した。
九連環が完全に解けた!という爽快感だ。


▼「仁」か「法」か「私」か
さらに物語を突き詰めていくと、なかよくけんかしているように見える小龍蝦/司徒静と朱允が儒家思想と法家思想のせめぎあいでもあることがわかってくる。
小龍蝦/司徒静の行動が『論語』で重んじられる仁を、
皇帝朱允の為政が『韓非子』の信賞必罰を、その心構えが『苟子』の礼を体現しており、
この二人は対照となっている。
白雲飛はその対極として私心・俗心のある小人、現代的な倫理観のふつうの人、である。

(「仁」「礼」などは、陰陽五行でも位置づけがされている。)
「仁」は世の中に実現できるのか、「法」で国は治められるのか、「私心」で貫く愛は真か。
或いは、「仁」で国を、「法」で愛を、「私心」で世を動かせるか。


▽こうしてみてくると、
星の名前を借りた「美少女戦士セーラームーン」どころではない。
チェスをモチーフに少女の成長を描き言葉遊びも多彩な「鏡の国のアリス」のように、複雑なのである。
文体と時間をもてあそぶ「ユリシーズ」にも通じる魔力の強さだ。(かく言うわたしはこれらの作品を語れるほどには知らない・・・^_^ゞ)
本来のストーリーと人物を支える裏のモチーフの凝りようから「○○」ばりに、それを超えて、という例として、どの作品がぴったりくるかなあ? 

これらの要素を最大限に生かす方法として毎週少しずつ起伏を作れるこの連続ドラマが最適の表現方法だったと思う。
二時間の映画だとさほど多くの要素を描きこめないし、映像だとさらりと巧みに隠すこともできる情報も文字表現が全ての小説では文字化せざるをえない。

きっと、陰陽五行思想が身近にあり、中華図像や中国語を自分の文化として豊かに使っている人たちは、「刁蛮公主」のテレビ放映を見ながら、これってあれだよね、と笑ったり、突っ込んだりしていたのだろう。

以上の、陰陽五行思想、図像、文字、故事成語、俗語、『論語』・『韓非子』などの観点から、この作品の裏をひもといていきます。
すごくディープでマニアックな分析になってくると思います。^~^
わたし自身が中国語を学習中で、そのほかいろいろにわか仕込みなので、
ご教授やつっこみをいただけたら幸いです。

「ザリガニ中毒」の人が増えたら嬉しいです。


ちるちる
2008/10/14
2008/11/04 改訂("「性善説」・「性悪説」"の項を追加)
2008/11/11 改訂("「性善説」・「性悪説」"の項を"「仁」か「法」か「私」か"に修正)





「烦着呢」

主題歌「烦着呢 」にいろいろなバージョンがあります。

烦着呢わたしがもってるDVDのバージョン



烦着呢
音のピッチが違う・・・。パイロット版?



Jang Nara MV 烦着呢 Princess Diaoman
約4分のフルバージョン。



チャンナラと蘇有朋ライブ歌唱
歌唱は・・・生で歌った勇気に拍手したいです。
ふつうの、かっこになっちゃうと、もはや司徒静と皇上じゃないのね。。。
あのドラマの衣装で歌ってほしかった。

制作者・キャスト


「刁蛮公主」
"Diaoman Gongzhu"
"The Mischievous Princess"
"My Bratty Princess"
2005年制作 大型古装動作喜劇。

全三十三集

广东省东华发展公司
广东巨星影业有限公司
联合出品


【主创人员】 

出品人:邓建国
导 演:赖水清
编 剧:马志全   

【主要演员】 

张娜拉--饰 司徒静  
苏有朋--饰 朱 允 
吕 行--饰 白云飞
鲍 蕾--饰 安宁公主 
陈秀丽--饰 文媚儿 
洪 欣--饰 静 修 
王 刚--饰 文 章  
高 露--饰 文 蔷 
马 静--饰 秋 心  
张立威--饰 万人敌