借刀杀人(jie4 dao1 sha1 ren2)
成語:刀を借りて人を殺す。第三者の力を借りて相手に害を及ぼす。
と『小学館中日辞典 第1版』にはあったが、『兵法三十六計』によると、もっと複雑高度なテクニックをもつ勝戦の計だそうだ。
(いよいよ分析が微にいり細を穿つようになってきました・・・ほどほどに取り組もう、と思ってるのですが。)
「借刀殺人」という手法には二つの側面があるという。
一つは、自分の力は使わず、第三者の力を利用して敵をやっつける。即ち「人のふんどしで相撲を取る」。
もう一つは、より高度なテクニックで、第三者ではなく敵そのものの力を利用して敵をやっつける。
一つ目「第三者の力を利用して敵をやっつける」として、
この物語でシンプルな例は、
▼2集
朱允が、陳林の刀を借りて、白雲飛に斬りかかる。
▼3集
小龍蝦が、白雲飛の刀を借りて、九連環を割る。
・・・となる。
少し複雑になると、
▼2集
朱允が、「九連環が解けるまで会わないという約束」を借りて、文媚儿を遠ざける。
▼4集
文媚儿が、太后の言葉を借りて、朱允に「九連環が解けるまで会わないという約束」を破棄させる。
・・・となる。
さらに、
▼5集
朱允は、小龍蝦の夜盗に乗じて、斉国候の財宝を摘発する。
朱允は、斉国候の財宝を用いて、難民問題を解決する。
・・・となる。
二つ目の「第三者ではなく、敵そのものの力を利用して敵をやっつける」の例は、
▼2集
斉国・雲南国の勢力を弱めるための小龍蝦の提案:
斉国候・雲南王それぞれにたくさん子どもを産ませて領地を分封し、一枚岩の軍力を弱める。
▼5集
朱允は、斉国候の財宝を公然と国庫に収めさせることで、斉国候の財力を弱める。
・・・などなど。
対照の美学のある中華圏らしく(というのか。詩でもなんでも一対をピタッと決めるのが多い中国文化)、
対になる挿話が見つかるのもおもしろい。
まだまだ出てきます。
もっと込み入った「借刀殺人」もあり、
さらに「借刀殺人」ならぬ、「借刀生人」という技もあり。
今日はここまで。 是卖关子的。
台湾レインボーヒストリー
2 年前
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