文章丞相の娘。現太后の姪で、皇上の従妹にあたる。
皇后に次ぐ貴妃の地位にあり、皇后の地位を耽々と狙う。
少女のころに皇宮に入り、皇宮が彼女の生活の全てである。
文家の隆盛と自身の安定のために、父文章と密着し、太后に取り入る。
皇上を兄のようにも慕っていたが、皇上が彼女を避けるようになるにつれ性格はますます苛烈になっていく。自分自身の問題を司徒家の排斥とすり替える。
●陰陽五行では
高く結い上げた髪の毛は、黒い山であり、陰陽五行では「水行」になる。
しかし、水行の神獣「玄武(亀と蛇が一体になっている)」はもたない。
目元の特徴のあるメイクは、性格だけでなく、「亀」を表現している。
二股に分かれて頬にかかる鬢は、「蛇蝎」を表している。
亀と蛇蝎では、玄武にならない。
●図像から読むと
中国の古代神話では「大地を甲羅に乗せた亀が歩いて大地を揺らす」とした。
文媚儿が動き回ることで、宮中に問題が生じる。
「蛇」の安寧と組むことで、玄武の力を一時得て司徒静を抑えつけるが、安寧が離れてからは、単なる「亀」になる。
亀は「人前で交わる」淫らなものともされ、色仕掛けで朱允に迫る。
重要なお知らせ
1 年前
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