2008/12/14(日)
Keanu Reeves Will Topline 47 Ronin (comingsoon.net)今日は赤穂浪士討ち入りの日。
2009年にハリウッド版『忠臣蔵』こと "forty-seven Ronin"が2009年にキアヌ・リーブズ主演で公開されるそうです。
"The Load of the Ring"のようなファンタジー性と"Gladiator"のようなバトルシーンをミックスした娯楽大作映画。
『忠臣蔵』のファンタジー??
恋愛シーン必須のハリウッドとしては「お軽&勘平」「力弥&小浪」の愛の挿話のこと?
(わたしが知る『忠臣蔵』は浄瑠璃と落語・・・)
それじゃあ『仮名手本忠臣蔵』。"Kana pattern"か。
いろいろ盛り込むと2時間では絶対終わらないし、"Red Cliff"みたいに2部大作?
『忠臣蔵』はエピソード多いし、前半はロマンス中心、後半はバトル中心、でまとめるのもおもしろいかも。『レッドクリフ前編』は長大予告編でカタルシスが得られなかったけど、『47 Ronin』が一人一人の独立したエピソードを十分に描けば前編だけで涙を絞れるし、それなら後編に足を運ぶ人も少なくないだろう、とプロデューサー気分。
だけど、タイトルの"ronin"が単複同形であるというのはfish やsheepのように個性のない浪人として描くつもり?『忠臣蔵』が200年を経ていろいろなメディアで膾炙されるのは、『三国志』のように一人一人にドラマがあるからだ。討ち入りバトルだけじゃあ感動にはいたらないでしょう。それなら観にいかない。(『レッドクリフ』のだれがだれやら分からない曹操軍のトラウマが・・・)
日本の女優さんも出るかな・・・誰だろう?
松の廊下は大回廊になるんでしょうか。
みんなすごい剣(「刀」ではない"sword")を持ってるんでしょうか。青緑に光るんでしょうか。
雪のシーンはブリザードでしょうか。
判官切腹・・・やりますよね(それで終わらなきゃ忠臣蔵じゃないし。)
第二次世界大戦後、歌舞伎復興に尽力したGHQのフォービアン・バワーズ(Faubion Bowers)は『仮名手本忠臣蔵』で「ハラキリのない判官は歌舞伎ではない」と物語どおりの上演を成功させ、日本の伝統芸能への理解を深めさせたそう。
『ラストサムライ』での切腹は、これは歌舞伎でも時代劇でもないハリウッド映画なんだと思わせるものだったので、やはりああいうスタイルになるのかな。もっと派手かな。
21世紀の今日、ハラキリの精神性は日本でさえどこまで共感得られるだろうかとも考えて、江戸は遠くなりにけりだなあ、と思う。(わたしだって分かっちゃいないけど)
47 Roninstarrring: Keanu Reeves
screenwritor: Chris Morgan
studio: Universal Pictures