朱允は度々司徒静を想って"簫(しょう xiao1)"を吹くが、口を歌口にも当てず、吹いているようにはまるで見えない。
これは
滥竽充数(lan4 yu2 chong1 shu4)
成語:実力のないものがその職を埋め合わせていること。員数をそろえるために不良品を混ぜてごまかすこと。(斉の宣王は竽(う)という笙に似た楽器の音が好きで竽の奏者として300人を雇ったが、その中に竽を吹けない南郭先生が混じって俸給をもらっていたという故事から)
朱允は皇帝としての実力・能力が十分にあるか、というとそうではない。まだ笛をそら吹きしている奏者だ。
※たとえば、文韜の処遇の仕方などを参照:
(だからこそ、思い悩み行き詰まり、なんとかそれを打破しようとするし、そこから彼自身と物語の魅力が生まれるのだが。)
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